| 1433 |
異常白血球分化 |
貧血, 出血傾向, 感染症の反復, 白血病, 骨髄異形成症候群, 血液塗抹標本での異常白血球確認, 骨髄生検での異常細胞確認 |
白血球が正常に成熟・分化せず、未熟な細胞や異常な細胞が増加する状態。白血病や骨髄異形成症候群でみられる。 |
| 1434 |
異常反射 |
腱反射の亢進または消失, 病的な反射の出現, 神経学的疾患, 脳疾患, 脊髄疾患, 末梢神経疾患 |
刺激に対する体の反応(反射)が正常と異なる状態。神経学的異常を示す。 |
| 1435 |
胃上皮内癌 |
無症状, 胃内視鏡での異常, 生検での病理診断, 早期胃癌, 転移なし, 予後良好 |
胃の粘膜の表面(上皮内)にとどまっている癌。早期胃癌の一種で、転移がなく、内視鏡治療で治癒する可能性が高い。 |
| 1436 |
異常腹水 |
腹部膨満, 腹痛, 下肢のむくみ, 呼吸困難, 超音波/CTでの腹水確認, 腹水穿刺での性状確認, 肝硬変, 悪性腫瘍, 心不全 |
腹腔内に異常に液体が貯留した状態。腹部膨満や呼吸困難をきたす。 |
| 1437 |
異常不随意運動 |
意図しない体の動き, 震え(振戦), ぴくつき(ミオクローヌス), ねじれ(ジストニア), 踊るような動き(舞踏病), 神経疾患, 薬剤性, 代謝性疾患 |
本人の意思とは関係なく生じる体の動き。様々な神経疾患や薬剤の副作用で生じる。 |
| 1438 |
異常分娩 |
分娩進行の停滞, 陣痛の異常, 胎児心拍異常, 出血, 緊急性, 難産 |
分娩の過程が正常と異なる状態。分娩遷延や胎児への影響をきたす可能性がある。 |
| 1439 |
異常ヘモグロビン症性骨壊死 |
骨の痛み, 関節痛, 関節の可動域制限, 大腿骨頭壊死, 異常ヘモグロビン症の既往, 画像検査での骨壊死確認 |
異常ヘモグロビン症(鎌状赤血球症など)に合併する骨壊死。骨への血流障害が原因。 |
| 1440 |
胃静脈瘤 |
吐血, タール便, 無症状, 門脈圧亢進症, 肝硬変, 内視鏡での静脈瘤確認 |
胃の静脈が拡張し、瘤状になった状態。肝硬変による門脈圧亢進症が主な原因。 |
| 1441 |
胃静脈瘤出血 |
大量吐血, タール便, 血圧低下, 意識障害, 胃静脈瘤の存在, 門脈圧亢進症, 緊急性 |
胃静脈瘤が破裂し、大量に出血する緊急性の高い状態。 |
| 1442 |
胃静脈瘤破裂 |
大量吐血, タール便, 血圧低下, 意識障害, 胃静脈瘤の存在, 門脈圧亢進症, 緊急性 |
胃静脈瘤出血と同義。 |
| 1443 |
維持療法の必要な術後難治性逆流性食道炎 |
胸やけ, 呑酸, 咳, 嚥下困難, 逆流性食道炎手術後, プロトンポンプ阻害薬(PPI)抵抗性, 内視鏡での炎症所見 |
逆流性食道炎の手術後にもかかわらず症状が改善せず、持続的な薬物治療(維持療法)が必要な状態。 |
| 1444 |
維持療法の必要な難治性逆流性食道炎 |
胸やけ, 呑酸, 咳, プロトンポンプ阻害薬(PPI)抵抗性, 内視鏡での炎症所見, 生活習慣改善でも効果なし |
プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの治療に反応せず、症状が持続する逆流性食道炎。長期的な薬物治療(維持療法)が必要。 |
| 1445 |
胃砂時計状狭窄 |
吐き気・嘔吐, 早期満腹感, 体重減少, 腹部膨満感, 胃X線造影/内視鏡での狭窄確認, 胃潰瘍の瘢痕, 胃癌 |
胃の中央部が狭くなり、砂時計のような形状を呈する状態。胃潰瘍の瘢痕や癌が原因となる。 |
| 1446 |
イズラン病 |
黄疸, 血中直接ビリルビン高値, 腹痛なし, 肝機能正常, 遺伝性, MRP2遺伝子変異 |
遺伝性疾患で、胆汁色素の輸送体(MRP2)の異常により、直接ビリルビンが肝臓から胆汁中に排泄されず、慢性的な黄疸をきたす。 |
| 1447 |
胃石症 |
腹痛, 吐き気・嘔吐, 早期満腹感, 胃の異物感, 胃内視鏡での胃石確認, 植物繊維、毛髪、薬物など, 胃の手術歴 |
胃の中で、食物繊維や毛髪などが塊となって石のように固まった状態。 |
| 1448 |
胃切除後巨赤芽球性貧血 |
貧血症状, 舌炎, しびれ, 胃切除歴, ビタミンB12欠乏, 内因子欠乏, 大球性貧血 |
胃切除術後、ビタミンB12の吸収に必要な内因子が不足し、ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血をきたす。 |
| 1449 |
胃切除後消化障害 |
腹痛, 下痢, 体重減少, 食後の不快感, 胃切除術後, 消化吸収不良 |
胃切除術後に生じる消化・吸収機能の異常。ダンピング症候群、栄養吸収障害など。 |
| 1450 |
胃切除後症候群 |
早期ダンピング症候群, 後期ダンピング症候群, 体重減少, 貧血, 胃切除術後, 消化吸収障害 |
胃切除術後に発生する様々な症状の総称。ダンピング症候群、貧血、栄養吸収障害などが含まれる。 |
| 1451 |
胃切除後貧血 |
貧血症状, 胃切除歴, 鉄欠乏性貧血, ビタミンB12欠乏性貧血, 栄養吸収障害 |
胃切除術後に、鉄やビタミンB12などの吸収障害によって引き起こされる貧血。 |
| 1452 |
胃切除後癒着 |
腹痛, 腹部膨満感, 吐き気・嘔吐, 腸閉塞症状, 胃切除術後, 画像検査での癒着確認 |
胃切除術後に腹腔内で組織が癒着し、腹痛や腸閉塞などを引き起こす状態。 |
| 1453 |
胃切除術後 |
腹痛, 吐き気・嘔吐, 体重減少, ダンピング症候群, 貧血, 栄養吸収障害, 胃癌などの治療歴, 術後経過観察 |
胃の一部または全部を切除する手術を受けた後の状態。様々な消化器症状や栄養吸収障害をきたすことがある。 |
| 1454 |
胃線維腫 |
無症状, 腹痛, 消化管出血, 胃内視鏡での隆起性病変, 生検での線維組織, 良性腫瘍 |
胃の壁に発生する線維組織由来の良性腫瘍。胃粘膜下腫瘍の一つ。 |
| 1455 |
胃穿孔 |
激しい上腹部痛, 腹部圧痛, 発熱, 吐き気・嘔吐, 遊離ガス像, 腹膜炎, 胃潰瘍, 胃癌, 緊急性 |
胃壁に穴が開き、胃内容物が腹腔内に漏れ出す重篤な状態。 |
| 1456 |
胃腺腫 |
無症状, 出血, 胃内視鏡でのポリープ確認, 生検での病理診断, 癌化のリスク |
胃の粘膜が異常増殖してできる良性の腫瘍性ポリープ。胃癌の前がん病変として重要。 |
| 1457 |
異染性白質ジストロフィー |
発達退行, 運動失調, 痙縮, 認知症, 硫酸ムコ多糖の蓄積, アリールスルファターゼA欠損, 脳MRI異常, ライソゾーム病 |
ライソゾーム酵素(アリールスルファターゼA)の遺伝的欠損により、硫酸ムコ多糖が脳の白質などに蓄積する進行性の神経変性疾患。 |