| 1508 |
胃腸管損傷 |
腹痛, 腹部圧痛, 腹部膨満, 出血, 吐き気・嘔吐, 外傷歴, 画像検査での損傷確認 |
外傷によって胃や腸などの消化管が損傷した状態。穿孔や出血を伴うことがある。 |
| 1509 |
胃腸管損傷・腹腔に達する開放創合併あり |
腹部の開放創, 胃腸内容物漏出, 激しい腹痛, 出血, 腹膜炎, 外傷歴, 緊急性 |
胃や腸などの消化管が損傷し、かつ腹部に腹腔内まで達する開放性の傷を伴う状態。 |
| 1510 |
胃腸管損傷・腹腔に達する開放創合併なし |
腹痛, 腹部圧痛, 吐き気・嘔吐, 腹部膨満, 出血, 外傷歴, 皮膚に開放創なし, 画像検査での損傷確認 |
胃や腸などの消化管が損傷しているが、腹部に腹腔内まで達する開放性の傷を伴わない状態。 |
| 1511 |
胃腸管熱傷 |
嚥下痛, 胸やけ, 腹痛, 吐き気・嘔吐, 熱源摂取歴, 内視鏡での熱傷所見 |
高温の液体や食物などによって胃や腸などの消化管が熱傷を負った状態。 |
| 1512 |
胃腸管腐蝕 |
口の痛み, 嚥下痛, 胸痛, 腹痛, 吐き気・嘔吐, 腐蝕性物質摂取歴, 内視鏡での腐蝕所見, 穿孔のリスク |
強酸や強アルカリなどの腐蝕性物質を摂取することで、胃や腸などの消化管が化学的に損傷する状態。 |
| 1513 |
胃腸奇形 |
腹痛, 吐き気・嘔吐, 便通異常, 消化吸収不良, 体重減少, 画像検査での異常確認, 先天性, 腸回転異常症、メッケル憩室など |
胃や腸などの消化管に生まれつき形態的な異常がある状態。 |
| 1514 |
胃腸機能異常 |
腹痛, 腹部膨満感, 便秘, 下痢, 胃腸の運動異常, 神経障害, 機能性消化管障害 |
胃や腸の運動や分泌機能が正常でなく、消化器症状をきたす状態。過敏性腸症候群、機能性ディスペプシアなど。 |
| 1515 |
胃腸機能減退 |
胃もたれ, 食後の膨満感, 食欲不振, 吐き気, 便秘, 胃腸の運動低下, 加齢, 薬剤性 |
胃や腸の運動や消化機能が低下している状態。 |
| 1516 |
胃腸虚弱 |
胃もたれ, 腹部膨満感, 食欲不振, 吐き気, 精神的ストレス, 体質, 器質的疾患なし |
胃腸の機能が全体的に弱く、症状が出やすい体質や状態。胃腸神経症に類似。 |
| 1517 |
胃腸疾患 |
腹痛, 吐き気・嘔吐, 下痢, 便秘, 消化不良, 食欲不振, 内視鏡検査, 画像検査 |
胃や腸などの消化管に生じる様々な病気の総称。 |
| 1518 |
胃腸神経症 |
腹痛, 腹部膨満感, 下痢と便秘の交代, 精神的ストレス, 器質的疾患なし, 過敏性腸症候群 |
精神的ストレスが原因で、胃腸の症状をきたす状態。過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアの一部。 |
| 1519 |
胃腸炭疽 |
腹痛, 吐き気・嘔吐, 血性下痢, 発熱, 食肉摂取歴, 敗血症, 致死率が高い, Bacillus anthracis感染 |
炭疽菌(Bacillus anthracis)が消化管に感染し、重度の胃腸炎を引き起こす疾患。 |
| 1520 |
胃腸ポリープ |
無症状, 出血, 腹痛, 内視鏡でのポリープ確認, 良性、悪性など, 癌化のリスク |
胃や腸の粘膜に発生する隆起性病変。良性から悪性まで様々。 |
| 1521 |
胃腸ポリポーシス |
多数のポリープ, 消化管出血, 貧血, 癌化のリスク, 内視鏡での多数ポリープ確認, 遺伝性症候群 |
胃や腸に多数のポリープが形成される状態。遺伝性の場合が多く、癌化のリスクがある。 |
| 1522 |
胃腸ムコール症 |
腹痛, 吐き気・嘔吐, 消化管出血, 発熱, 免疫不全, 糖尿病, 真菌感染 |
ムコールという真菌が胃腸に感染し、重篤な炎症や壊死をきたす稀な疾患。免疫不全患者に多い。 |
| 1523 |
一卵性双胎分娩 |
胎児の数が2, 胎児の性別が同じ, 遺伝情報が同一, 双胎間輸血症候群(TTTS)のリスク, 超音波検査で診断, ハイリスク妊娠 |
一つの受精卵から発生した双胎の出産。 |
| 1524 |
一過性意識障害 |
意識の短時間消失, 呼びかけに反応しない, 発作的な出現, 原因疾患の存在, 原因が特定されることが多い, 後遺症なく回復 |
意識レベルが一時的に低下または消失する状態。失神、てんかん発作、一過性脳虚血発作など。 |
| 1525 |
一過性異常骨髄造血 |
血球数の異常, 骨髄穿刺での異常細胞, 数ヶ月以内に正常化, ダウン症候群新生児, 白血病とは異なる |
骨髄で一時的に異常な血液細胞が産生される状態。ダウン症候群の新生児に多く見られるが、多くは自然に消失する。 |
| 1526 |
一過性滑膜炎 |
関節の痛み, 関節の腫れ, 歩行困難, 発熱, 先行するウイルス感染, 小児に多い, 数日で改善 |
関節を覆う滑膜に一時的に炎症が起こる状態。特に小児の股関節に多く、自然に治癒する。 |
| 1527 |
一過性関節症 |
関節の痛み, 関節の腫れ, 発熱, 数日から数週間で改善, 先行感染 |
関節の痛みや腫れが一時的に現れる状態。ウイルス感染後などによく見られる。 |
| 1528 |
一過性脚ブロック |
動悸, めまい, 失神, 心電図異常, 心疾患, 発作的な出現 |
心臓の刺激伝導系である脚(右脚または左脚)のブロックが、一時的に出現し消失する状態。 |
| 1529 |
一過性棘融解性皮膚症 |
皮膚の発疹, 自覚症状なし, 自己免疫性疾患, 組織学的棘融解, 自然治癒 |
皮膚の細胞間に隙間ができる(棘融解)ことで生じる、一時的な水疱や発疹を特徴とする稀な皮膚疾患。 |
| 1530 |
一過性虚血性難聴 |
突然の難聴, 耳鳴り, 耳の閉塞感, 聴力検査で一時的な低下, 血管系の問題, 数時間〜数日で回復 |
内耳への血流が一時的に阻害されることで生じる突然の難聴。通常は数時間から数日で回復する。 |
| 1531 |
一過性菌血症 |
発熱, 悪寒, 血液培養陽性, 感染源の存在, 短期間で自然消失 |
血液中に一時的に細菌が検出されるが、全身症状が軽度で自然に消失する状態。 |
| 1532 |
一過性痙攣発作 |
突然の筋肉の収縮, 意識消失, 体の震え, 発作後の一時的な混乱, 短時間で回復, 原因が特定されることが多い |
一時的に意識を失い、全身または一部の筋肉が痙攣する発作。てんかん発作の一種だが、必ずしもてんかんとは限らない。 |